『500色の色えんぴつ』に見る、消費者へのコンセプト伝達の方法!!

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子供たちの夏休みもそろそろ終わりというところでしょうか。

この時期は、宿題が終わらなくて焦っている子供たちも多いのではないかと思います(笑)。

夏休みには、宿題で絵日記を書いたり、絵を描いたりということで、色鉛筆を使ったという方も多いと思いますが、最近皆さんは色えんぴつって使っていますか?

私は子供のころ以来、長らく使っていない気がしますし、色えんぴつと聞くと、だいぶ昔のことのような気がしてしまいます。

そんな色えんぴつですが、最近すごい色えんぴつが発売されたのをご存知でしょうか。

それはどんなものなのかというと、『500色の色えんぴつ』。

マーケティングの品格-500色の色えんぴつ

500色ですよ!

ちょっと驚きですよね。

こちらは、通販大手のフェリシモが6月から販売を始めた商品なんですが、実はこれ、以前にも1度発売されていたんです。

この500色の色えんぴつは、平成4年に同社が1万セット限定で生産されたそうですが、その時もかなりの人気を集めて完売し、完売した後も再販売を求める声が多いという同社のヒット商品だったのです。

それを、今年の12月に同社が社名変更を迎えるのを機に、復刻することに決めて販売を始めたところ、大人の女性を中心に人気を集め、4万件を超える注文が殺到しているんだとか。

しかも、1セット3万6,000円と、そう安い値段ではないですから、この売れ行きはなかなかのものですよね。

この500色の色えんぴつは、“日々の暮らしを楽しくする商品を提供したい”という思いから企画されたそうですが、そのコンセプトを表すかのように、500本の色えんぴつ1本1本に、「朝食のスクランブルエッグ」とか「子兎の小さなお耳」などといった名前が付けられているんだそうです。

こうしたところも女性の心をくすぐっているのかもしれませんね。

また、この500色の色えんぴつは、壁に飾るなどインテリアとしても楽しむことができますし、現に、9月にはそれ専用の収納ラックも販売されるそうですから、ますます女性には喜ばれるのではないかと思います。

一方、500色の色えんぴつは、販売の仕方もちょっと変わっています。

どういうものかというと、ひと月に25本ずつ販売するというスタイルをとっているのです。

つまり、全500色を揃えるには、20ヶ月かかるというわけです。

これって、賢い売り方ですよね。

なぜかというと、この20ヶ月の間、買っているお客さんに、コレクションを集めているという気分をどんどん浸透させていけるからです。

こうして楽しみながら集めて、全500色の自分のコレクションを完成させるという充実した購買体験をしたお客さんは、当然ながら、他の周りの人にもお薦めしてくれますよね。

この販売の仕方は、コレクター心をうまくくすぐっているなぁと感心してしまいました。

もちろん、500本を1度に販売しても、十分なコレクションにはなるんですが、その過程を工夫すると、こんなにも印象が変わるということを私たちに教えてくれていますよね。

やはり、マーケティングの重要さを感じます。

17年の時を経て復刻した、500色の色えんぴつ。

これから、たくさんの人の生活を500もの色が彩るのが楽しみですね。

“日々の暮らしを楽しくする商品を提供したい”という商品コンセプトが、企画から販売まで連動して、お客さんにしっかりと伝わっている素晴らしい商品とマーケティングだと思います。

皆さんも、ぜひこうした事例を参考にしてみてください。





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