ゴルフバーに見る、人気コミュニティの作り方

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近年、苦境に立たされている飲食業界。

特に最近は食糧高の影響で、さらに厳しい状態と言えるでしょう。

そんな中、とあるシステムを導入した結果、かなりの人気を集めているバーがあります。

そのバーとは、お店の中にゴルフのシュミレーター装置を置いて、お酒を飲みながらゴルフを楽しめる『ゴルフバー』。

このゴルフバーはどのようなものなのかというと、スクリーンに映し出された現実さながらのコースに向かって、実際のゴルフクラブで実際のゴルフボールを打って、そして、その打球の強さやスクリーンにボールが当たった位置から飛距離等が算出されて、ボールが飛んでいくという仕組みなんだそうです。

シュミレーターとはいえ、結構本格的ですよね。

しかも、クラブやグローブ、シューズなどはレンタルすることができるため、仕事が終わったら“居酒屋ではなく、ゴルフバー”という風に、気軽に行くことができるわけです。

ここまでのセットが用意されていると、ゴルフ好きな人からすれば最高ですよね。

これまでは、居酒屋でゴルフの話をしながらお酒を飲むぐらいしかできなかったのが、現実さながらのゴルフをやりながら、仲間とお酒を飲むことができるようになったわけですから。

こんな楽しいことが待っているなら、早く仕事を切り上げてでも、ゴルフバーに行こうって思いますよね。

いくら飲食業界が厳しいとはいっても、これだけの付加価値があれば、人気が出るのは当然と言えるでしょう。

一方、このゴルフバーは、もう1つ注目すべきポイントがあります。

それは、このゴルフバーが、ゴルフという共通の趣味を持った人たちが集まることにより、リアルのコミュニティを形成しているということです。

このリアルのコミュニティを作るということは、以前このブログでも触れましたが、今の時代、とても重要であり、強力なマーケティング効果を発揮するものです。

つまり、皆がインターネットの方向に向かっているからこそ、その逆のリアルの世界でネット同様のサービスを行うと、圧倒的な影響力を及ぼすということが、様々なところで起きてきているわけです。

しかも、ゴルフをする人はかなり多いですし、その年齢層も中年男性だけでなく、今では若い女性でもひそかな人気となっています。

今後、このゴルフの人気が廃っていくことは考えにくいですから、継続的に拡大、発展していくコミュニティになると言えるでしょう。

それにしても賢いのは、このシュミレーション装置を開発している、株式会社スリーディという会社ですよね。

このシステムを、すでに全国各地50店舗以上に設置しているというのですから。

しかも、それが各地でヒットしているわけですから、シュミレーション装置単体ではなく、その装置と店舗の運用ノウハウを飲食店に提案していけば、今後も設置店舗がさらに拡大していくことは間違いないでしょう。

ただでさえ、苦境の飲食業界ですからね。

このように、ゴルフバーとそのシステムを作っているスリーディからは、リアルのコミュニティを作るということ、そして、そうしたコミュニティを生むようなシステムや仕組みを作ることが、今の時代どれだけ影響力を持つかを学ぶことができますよね。

皆さんもこの事例を参考に、自社のビジネスにさらに磨きをかけてみてはいかがでしょうか。

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