スタジオジブリに見る、経営において避けては通れない道

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現在、『崖の上のポニョ』が好調にヒットを続けている、スタジオジブリ

崖の上のポニョ

スタジオジブリは、日本人なら知らない人はいないのではないか(?)と思いますが、宮崎駿監督を中心として、これまで、『となりのトトロ』や『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』など、数々の大ヒットを飛ばしてきた、アニメ業界のカリスマですよね。



そんなスタジオジブリなのですが、来春から新たな試みを始めるのをご存知でしたでしょうか。



その試みとは、アニメに携わる人の人材育成だというのですが、今回は愛知県豊田市に養成所を作り、そして、宮崎駿監督や著名プロデューサーの鈴木敏夫氏らをはじめとした、専門スタッフが直に指導するという本格的なもので、これまでにない力の入れようだというのです。



こうした試みの背景には、アニメの制作が、人件費の低いアジアに流れたり、OJTが大半のアニメ業界の中で、国内の若手クリエイターが体系だった指導を受ける機会が無いという、業界的な問題もあるわけですが、今回のスタジオジブリの試みは、こうした業界の事情とは別に、ジブリの経営を考える上で、重要な岐路とも言えるのではないかと思います。



それを解く鍵と言えるのが、“経営とは継続・発展である”という考え方です。



つまり、経営というのは、事業が軌道に乗り始めたら、次はすぐに採用や人材の育成を考えるという次のステップに行く必要がありますし、そのステップをクリアしたら、また次のステップというように、継続的に発展させていくために、その段階々々によって、やらなければならないことがあるわけです。



これまで、スタジオジブリは、宮崎監督、鈴木プロデューサーのコンビが中心となって数々のヒットを飛ばしてきましたよね。



もちろん、それを支えるクリエイターは数多くいるわけですが、やはりこの2人の天才的な能力によるところが非常に大きかったわけです。



しかし、スタジオジブリが今後も発展して、日本のアニメ業界を引っ張っていくことを考えれば、もうさすがに、次世代の人材の育成が急務となってきているわけですね。



何せ、宮崎監督ももう67歳ですし、宮崎監督自身は、「今回の『崖の上のポニョ』が、自分の長編のラストかな」なんていう話もしています。



67歳というと、私たち素人からすればまだまだできそうな気もしますし、宮崎監督にはやってほしいという希望もありますが、このアニメ制作というのは、私たちが想像している以上に重労働なわけです。



ちなみに、今回の『崖の上のポニョ』のカット数って、いくらぐらいだと思いますか?



私も聞いてびっくりでしたが、何と17万カットですって。



つまり、『崖の上のポニョ』の映画の時間が2時間だとすると、1分間に約1400カット、1秒間に約23カットもの絵が使われているわけです。



しかも、ジブリではこのCG全盛の時代に、敢えて手書きでやろうということで、これを全て手作業でやっています。



それぐらいの数ですから、宮崎監督が絵コンテを書く作業だけで、実に1年半もの時間を要したんですって。



こういう制作の大変さを考えると、いつまでも宮崎監督が先頭切ってやっていくのが難しい実情が分かりますよね。



そういう意味で、私は、スタジオジブリもいよいよこれから継続的な発展をしていくために、一つの決断をしたんだなと感じたわけです。



こうしたジブリの例を見ても分かるように、企業が継続的な発展を考えれば、その段階々々によって、やらなければならないことがあるわけです。



特に、こうした人材の採用、育成は、その先を考えると非常に重要なのですが、ここにとりかかるのが遅い企業って、結構多いのではないかと思います。



何といっても、“事業の成長>人材の成長”です。



それゆえ、事業が立ち上がりつつあるという段階になったら、すぐに、人材の採用、育成、組織化という流れに持っていくということが必要なわけですね。



特に、現代はこれだけ世の中のスピードが速いですから、経営のスピード感も、かなり早めていく必要があります。



そういう意味でも、継続的に、かつ最速で会社が発展してくためには、次の一歩、いや、三歩先を常に見据えた経営をしていくということが非常に重要なのではないかと思います。



日本中の人が愛してやまない、ジブリアニメ。



これからも、私たちに心温まる素晴らしいアニメを提供してもらうためにも、どんどん良い人材が育っていくことを期待したいですね。

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