個人の所有物が広告になる!?カーバイトから広告ビジネスの可能性を探る

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【人気ブログランキング参加中】

マーケティング・経営ブログ 第65位(7/18現在)

         

応援クリックよろしくお願い致します

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

少子高齢化に、若者の車離れ、それに追い打ちをかけるような原油高と、状況が厳しい車業界ですが、この度トヨタ自動車では新たな販促策を打ち出しました。



その販促策と言うのは、購入した新車の車体に企業広告を付けて走れば小遣い稼ぎができる『カーバイト』というサービス。



つまり、企業から広告を募り、それを車体に付けて走行していると、その車の所有者にお金が支払われるというわけです。



トヨタでは、まず試行として、神奈川県においてはUSENを、北海道では北海道テレビ放送を広告主として、「bB」、「カローラルミオン」、「カローラフィールダー」の3つの車種、計65台を対象に希望者を募り、購入した新車の車体に広告を張り付けるんだとか。

bB

もちろん、広告企業のイメージの問題もあって、所有者は安全運転で月200kmを走ることや洗車をすることなどの規約を守る必要がありますが、その規約を守れば、広告の車体掲載から90日間で6万円が手に入り、対象車の希望小売価格に対して、3〜4%程度の収入になるというのですから、所有者としては嬉しいサービスですよね。



トヨタとしては、所有者が車に付ける広告に対し、スポンサー企業が広告料を支払うため、自ら値引きの原資を出さなくても実質的な売価が下げられるということで、損をせずに若者の車離れを食い止めたいというところですね。



さて、ここでこの『カーバイト』というサービスをもう少し紐解いてみたいと思いますが、このサービス内容を見て、皆様は何かに気づきましたでしょうか。



それは、この『カーバイト』というサービス、これってGoogleの広告モデルですよね。



しかも、いち個人版の。



つまり、いち個人の所有物である車が、広告になり、収益を上げるというビジネスモデルなわけです。



これに似ているところで、以前このブログでも紹介したエコチャリというサービスがあります。



このエコチャリは、放置自転車をリサイクルし、その自転車にスポンサー企業の広告を付けて、大学生に無料でレンタルするというビジネスモデルなのですが、個人の所有物(レンタル物)である自転車に広告を掲載することで、レンタル料が無料になっているわけです。



こうした事例からも分かるように、近年、個人や個人の所有物が、Googleの広告モデル化してくるということが起こり始めています。



そして、この現象は今後ますます増えていくことでしょう。



そう考えると、世の中の様々なものが広告になる可能性が出てくることが予想されますから、企業としては、何が広告媒体になるのか、何を広告媒体にするのか、様々な可能性に目を光らせることが重要になってくると思います。



この『カーバイト』は、神奈川県と北海道の試行の反応を見て、全国展開するかどうかを決めるということですが、今後の展開が楽しみですね。



皆さんも、この事例を参考に、自社の新しい広告のあり方を考えてみてはいかがでしょうか。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

にほんブログ村ランキング参加中】

経営ブログ 第80位(7/18現在)

広告・マーケティングブログ 第5位(7/18現在)

にほんブログ村 経営ブログへ      

応援クリックよろしくお願い致します

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇