時間とビジネスの関係

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こんばんは。

今日は、関東地方 でも雪ですね。

私の住むつくばも、今日は雪化粧です。

さて、今日はビジネスと時間の関係について考えてみたいと思います。

福岡県飯塚市 にある飯塚井筒屋 は、長年続いていた開店時間を、“早起き百貨店”という戦略を打ち立てて、2005年2月から30分早めました。

それまでは、10時開店だったところを、9時30分にしたのです。

するとどうなったと思いますか?

実は、この開店時間をたった30分早めただけで、何と、毎朝9時過ぎから行列のできる百貨店 へと変貌したのです。

「え、それだけで!?」って思いますよね。

でも、そこにはしっかりとした裏付けがあったのです。

もともと、この百貨店の主要顧客は誰かというと高齢者 でした。

そして、百貨店の近くには、病院や歯科医院などが立ち並んでいるんですが、高齢者の方といえば、朝起きるのも早く、朝早くから病院に行く方も多いですよね。

この飯塚市の高齢者の方々も例外ではなく、8時過ぎには病院に受診しに来ていました。

しかし、朝早くに病院の診察を終えた高齢者の方々は、その後に行くところが無かったんですね。

そこに、目を付けたのが飯塚井筒屋。

たった30分だけ開店時間を早めることで、病院帰りの高齢者の方々が朝早くから続々と詰め掛けるという現象を発生させたんですね。

この取り組みが評判になり、井筒屋では、宇部 の店舗でも同様の取り組みを始めたんだそうです。

その他にも、この井筒屋では時間戦略を有効に使っていて、大都市店舗の本店や黒崎店などでは、若年層の取り込みを狙って、閉店時間を20時に遅らせるという戦略もとっているんだとか。

さらに、百貨店の時間戦略は、井筒屋だけではなく、実は大宮高島屋 などでも行われています。

大宮は駅周辺に大型商業施設の建設が相次いでおり、且つ、顧客の4割が60歳以上ということで、井筒屋同様、高齢者をいかに取り込むかが重要な戦略でした。

その顧客争奪合戦を勝ち抜くべく、井筒屋と同様に開店時間を30分早めた9時30分にして、高齢者の来店を促進させるという戦略をとったわけです。

そして、百貨店以外にも、こうした時間戦略を上手く行っている企業はあります。

その一例が、郊外の国道沿いを中心に300店舗の雑貨店を展開している“ブルドッグ ”。

ブルドッグ




普通、雑貨店といえば、駅ビルショッピングセンター 内に出店し、午後8時ぐらいには閉店するというのが当たり前ですよね。

しかし、このブルドッグが賑わうのは、周りの店が閉店した夜の時間帯。

ブルドッグは、午前11時から午後11時まで営業しているのですが、何と売上の半分以上は、午後7時から閉店時間の午後11時までの4時間で稼いでいるんだとか。

そのからくりは何なのでしょうか?

それは、働く女性をターゲット にしたということなんですね。

近年は、女性が働くのは決して珍しいことではなく、もう当たり前のことになってきました。

その傾向は、地方でも同様に起ってきているわけですが、地方といえば車社会。

仕事を終えた帰り道、周囲の店が閉まっている中で、煌々と光り輝いているブルドッグへとOL たちの車は吸い込まれていくんですね。

その戦略が的中し、ブルドッグは急拡大し、現在も出店を加速させているわけです。

その他にも、深夜の畳張替えサービスを行って有名になったTTNコーポレーション なども、時間を上手く使ったビジネスをしていますよね。

TTNコーポレーションは、畳の張替えサービスを、これまでの常識では考えられなかった深夜にも行うことで、深夜まで営業している居酒屋 等の畳張替えのニーズを掴み、売上を4倍に急拡大させるという成功を収めました。

こうして見てきたように、同じサービスでも時間帯を変えると、今までに無かった需要が出てくるということは、よくあることです。

特に現代は、サービスが行き過ぎた結果、深夜の時間帯に新たな需要が生まれるということが多くなってきていますしね。

ですから、自社がターゲットとする顧客層の行動時間帯を予測して、営業時間を設定することも大切ですし、試験的に営業時間をずらすことで、新たなニーズ を発見するということも、一度はやってみるべき取り組みと言えますよね。

皆様のビジネスにおいても、営業時間をよく考えてみてはいかがでしょうか。

たった30分でも大きく効果が出る場合もありますから、結構ばかにできないと思いますよ。

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