買う基準

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多くの日本人が毎日食べる、お米。







このお米の価格は、ご存知の通り、毎年価格が下落してきています。




多くの農家は、多くの打撃を受けていることでしょうけど、そんな中、市場の安いお米の4〜5倍という価格で、米を売っている農家があります。




しかも、そのお米は予約や契約で、わずか3ヶ月で完売してしまうという超人気米。




それが、一昨日のカンブリア宮殿に出演していた、遠藤五一さんをはじめとした、山形県高畠町の上和田有機米生産者組合が作っているお米です。




この上和田有機米生産者組合では、名前の通り、農薬化学肥料を一切使わない有機米の生産をしているんだそうです。




そしてその有機米は、毎年開催されている、日本一おいしい米を決めるコンクール、「全国米・食味分析鑑定コンクール」において、何と4年連続最高得点で金賞を受賞しているという、正に日本一おいしいお米なのです。




もともと、遠藤さんらは農薬の空中散布に反対をして、農薬や化学肥料を一切使用しない有機農法を貫いてきたらしいのですが、この有機農法はとにかく重労働で、非常に苛酷なんだそうですね。




番組でも、その米作りの様子が紹介されていましたが、本当に大変そうで、これは、決してお米を粗末になんかできないなと、改めて感じさせられるものでした。




それでは、この苦労して苦労して作られたお米はいったいいくらなのかということですが、それは、10キロで1万円なんだそうです。




どうでしょう、ぱっと聞いた感じ、10キロ1万円というのは高い気がしますよね。




しかし、遠藤さんは番組でこう仰っていました。




「10キロ1万円というのは、決して高くない。お茶碗1杯というのは、約50グラム。つまり、お茶碗1杯で、たったの50円。コーヒーだって、1杯350円しますよね。コーヒー1杯分で、こんなに美味しいお米が7杯も食べられるんですよ。」




仰る通りですよね。




あれだけ手間暇を掛けて育てた日本一おいしいお米が、茶碗1杯50円。




全然高くないないですよね。




こう考えてみると、モノの値段や価値がいかに曖昧なのかがよく分かります。




別に、これは売っている側がいい加減というわけではなくて、“買う側には、買う基準が分からない”ということなのです。




ですから、売り手としては、商品やサービス云々の説明だけでなく、買う基準を教えてあげるということが、非常に重要になってくるわけです。




商品単体だけの説明をしていたら、必ず、次に説明する競合他社に負けますからね。




その良い例(悪い例!?)が、引っ越し業界です。




引っ越し業界では、お客さんが引っ越しをする際に、平均3社に見積もり依頼を出すそうです。




しかし、大体において、後に見積もりを出す会社が勝つのです。




つまり、単なる価格競争になってしまうわけですね。




私も、引っ越し経験は割と豊富ですが、たしかに、最初に見積もり依頼をした業者に、引っ越しをお願いしたことは1度もありません。




ですから、単なる商品やサービスの説明ではなく、買う基準、選ぶ基準、またその背景等をお客さんに教えてあげることが非常に重要なわけです。




「引っ越しとは、そもそも・・・」みたいなものですね。




今の世の中は、あらゆる業界において、価格競争が激化しています。




しかし、過度な価格競争は、売り手が自分で自分の首を絞めるだけです。




価格競争ではなく価値の競争、モノの提案ではなくコトの提案をしていくことが、今の時代、非常に重要なことなのです。




これがしっかりできれば、お客さんは多少高くても、買ってくれるのですから。




皆さんの会社、業界はいかがですか?




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