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ビジネスモデルを一から作るということ

 ここ数ヶ月、社内であるプロジェクトに携わらせてもらっています。具体的には書けませんが、携わることになった経緯を振り返ると、「既にスタートしていたソーシャルメディアの運用の相談を受ける」→「メインとなるWebサイトに大規模改修が必要なことが判明」→「そもそもその事業自体のビジネスモデルがマズイのでは?ということでビジネスモデルの再構築へ」、こんな経緯で、ここ数ヶ月かなり詰め込んでやってきました。

 

 

 そして、ここ1ヶ月はビジネスモデルの再構築ということで、携わるスタッフと議論を重ねてきたわけですが、誰目線でビジネスモデルを作るのかということや、ゴールをどこに設定し、そのゴールにどういう段階を踏んで到達を目指すのかといったところは、かなり議論が白熱しました。現場のスタッフの皆さんも、事業を新たに立ち上げたり、ビジネスモデルを構築するといった経験はなかなか無いですから、手探り状態なわけです。

 

 

 そうなると、得てして陥りがちなのは、主観的な感覚でビジネスモデルを作ろうとしてしまったり、目先の成果に目が行ってしまうということ。今回も、正にそういう状態でした。本来はユーザー目線で、短期的視点と中長期の視点の両方を考えなければならないわけですが、なかなか現場はそういう視点を持ちづらいんですね。

 

 

 例えば、ユーザー目線でビジネスモデルを組み立てるということに関しても、その業界に長年いると、なかなかユーザー目線で考えるということ自体ができにくくなっているように思います。ユーザーの心理、ユーザーがとるであろう行動、一見、現場が一番分かっているように思えますが、素人目線を忘れた現場ほど、これは見えにくいのです。

 

 

 一方、ビジネスとして成り立たせるには、どの段階で何をもってどれくらいの収益を上げるのかという視点は当然ながら欠かせません。しかし、始まってすぐの段階で、目指すゴールのような収益の上げ方ができるはずはなく、そこにどうやって到達するのかの筋道づくりが大事になってきます。ゴールに到達する過程では、ゴール地点とは違う収益の上げ方をする、それもまた一つの正しい選択でもあるのだと思います。

 

 

 しかし、こうしてゴールに到達するにはプロセスがあるということ自体が見逃されがちであるということも、今回よく分かりました。なぜこれが見逃されてしまうのかを考えると、おそらく多くの人は、そのビジネスモデルが完成した状態しか見ていないからなのだと思います。

 

 

 上場企業などを思い浮かべてみていただけると分かりやすいと思います。このビジネスモデルだから上場にまで漕ぎ着けた。でも、多くの人が見ているのは、いま現在、完成した形で表面に見えるそのビジネスモデルだけであり、どういう過程でそのビジネスモデルに到達したかは、深く考えなければ見えるものではないわけです。

 

 

 そんなわけで、ここまで来るのもなかなか大変な道のりだったわけですが、携わるスタッフがすごくたくさんいるわけではないので、この議論してきた過程をスタッフで共有できたことは改めて良かったなと感じています。やはり、携わるスタッフが、誰に対してどのようなサービスを展開するのか、そして、目指すゴールに到達するためにはどのようなプロセスを自分たちが踏んでいくのか。この肝となる部分を共有できているかどうかは、ビジネスが成功する上では欠かせないことであるからです。

 

 

 まだまだスタートしたばかりですが、肝となる骨格はできあがった今日この頃。これからは瞬発力と筋力と筋持久力をスピード感をもってアップさせていくのみなので、良い方向に進化していけるように、僕も精一杯サポートしていきたいと思います。こういう経験をさせてもらっていることに感謝を込めて。