溶接教室に学ぶ、体験型ビジネスの活かし方!!

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 新年あけましておめでとうございます。かなり久しぶりですが、今年初めてのブログ更新になります。本年もどうぞよろしくお願いします。では、早速本題に入っていきたいと思います。

 さて、突然ですが、皆さんは昨年一年間で何かの体験教室や体験型のサービスを受ける機会はありましたでしょうか?ここ最近、様々な分野で体験型のサービスが増えてきていますから、もしかしたら一つや二つ経験されているかもしれませんね。料理もそうですし、農業もそうですし、その分野は本当に多岐に渡っています。

 このことは、日本人が単なるモノやサービスの良し悪しだけに価値を見い出す時代ではなくなったことの一つの現われであるとも言えるわけですが、今回は、こうした体験型サービスの一つに着目して、そこから得られるヒントを見ていきたいと思います。

 その体験型サービスとは、神奈川県鎌倉市にある『Fe☆NEEDS WELDERS POINT』が運営する「溶接教室」。こちらの溶接教室は、何と一般の人がオリジナルの鉄製品を作ることができる体験教室で、昨年の3月の開校以来参加者が着々と増え、現在は月2回開催の教室に、60人以上もの参加者が集まる人気ぶりなんだとか。しかも、最近はメディアにも度々取り上げられたこともあって予約が数ヶ月先まで埋まっており、開催する教室を増やすことも検討しているとのことですから、これからもっともっとメジャーになっていく可能性を秘めていますよね。



経営&マーケティング本質論-溶接


 そもそもこの溶接教室、“教室”とは言うものの、そんなに難しい課題や講義があるものではなく、まず溶接器具の使い方の講習を受けて、それから教室が用意した鉄板や鉄の棒などの材料を使って、自分の作りたいものを自由に作るという案外ラフな内容になっています。また、技術的に難しい部分に関しては、スタッフが相談に乗ったり、サポートをしてくれるため、初心者も気軽に参加できる教室になっているわけです。そんな体制が整っていることもあってか、参加者は30〜40代の女性が多いんだそう。

 そんな溶接教室ですが、私はこの体験教室を見た時、良い発想の転換をしたなと思いました。だって、“溶接”という言葉を聞いた時、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますでしょうか?おそらく、工事現場でイカツイ兄ちゃんがゴーグルをして、火花を散らして作業している様子ですよね。むしろ、それ以外の場面を見たことが無いという方がほとんどなのではないかと思います。そして、あの溶接という作業は、ある種の特殊技術で、私たち一般人には行うことができない縁の無いものという印象さえ持つのではないでしょうか。

 ところが、実際は違ったんですね。もちろん、技術的に難しいものは、長年の経験や腕が必要であるとは思いますが、一般的な溶接の作業であれば、一般の人でも日曜大工感覚で行うことができる。むしろ、女性でも気軽に行うことができる。そういうものだったわけです。

 人間が持つイメージ、思い込みというのは恐ろしいものですね。しかし、この溶接教室は、そのイメージを覆せば、新たな角度でマーケットが開くということを教えてくれています。専門職、専門家、職人の領域とされているような分野も、実は簡易版にすれば素人でもできることはたくさんあるんですね。そして、こうした体験型の教室やサービスとして提供すると様々な効果も出てくることでしょう。

 まずは、当然のことながら、教室を運営することでの直接的な利益が生まれてきますよね。特に、これらの職人さんがいるような業界は、業績が芳しくない企業も少なくないでしょうから、こうしたビジネスで利益を保管したり、もっと飛躍して新たな事業軸になったりという可能性があります。

 また、この溶接のように、一般人には普段関わりの無いものでも、自ら体験する機会があれば、その商品や企業、業界にも興味や愛着が湧いてきますよね。こうしたことは、採用などの面でも活きてきます。特に、新卒の学生などは、基本的にこれまで自分が知っている企業や業界しか受けません。学生の頭の中に存在していない企業・業界は、そもそも受験する選択肢から外れているわけです。そういう意味でも、溶接教室のような趣味的な部分から周知させていくことが出来れば、職業選択の一つの選択肢として、学生の頭の中にもインプットされていきますよね。それも、この『Fe☆NEEDS WELDERS POINT』のように上手くメディアに載せることができれば、その効果はかなり大きいものになるでしょう。

 この他にも体験教室や体験型サービスを提供することでの効果はあると思いますが、こうして普段一般の人には縁遠いものでも、技術的に噛み砕いて、気軽な形で参加できる体制を整えれば、利益の上でも、価値の上でもプラスの影響をもたらすことが考えられますよね。この溶接教室の人気ぶりは、こうしたことを教えてくれているのではないでしょうか。

 そして、何も職人さんが行うような特殊な業界でなくても、一般の人たちは、普段当たり前に扱っている自社の商品やサービス、キーワードなどを案外知らないものです。業界に長く居れば居るほどそうした部分が見えなくなりがちですが、常に素人目線を意識して、お客様に対峙していく必要がありますね。今年一年、ぜひ頭をリセットして、お客様の目線で自社を見つめることを心掛けてみましょう。ともすると、皆さんの会社の頑固な職人が、新たな事業での稼ぎ頭になるかもしれませんよ。

 では、新年一本目の記事はこの辺で(^o^)/



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