論語ブームに学ぶ、場を作ることの重要性とは!?

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ここ数年、歴史物がちょっとしたブームになり、若い人にもだいぶ注目をされるようになってきました。

私もそこまで歴史に詳しいわけではありませんが、歴史上の人物の生き方や言葉からは、学ぶものも多いですよね。

そんな中、ここ最近ひそかに注目を集めている書物があります。

それは何なのかというと、かの有名な『論語 』です。

この論語は、皆様もご存知の通り、儒教の経書「四書」の一つで、孔子とその弟子たちの間で交わされた言葉がまとめられています。

「学びて時に之を習う」という一節などは、多くの方が耳にされたことがあるのではないかと思います。

そんな論語が、ここ最近、親子連れに人気だというのです。

そして、それを仕掛けているのが、陽明学者・安岡正篤 氏の孫に当たる、安岡定子氏。

この安岡氏は、「子どもたちに優しく健やかに育ってほしい」という思いのもと、自らが講師となり、2005年から月1回のペースで、「こども論語塾 」を開催しているのですが、当初参加者30人でスタートしたこの塾が、今では100人も集まり、部屋が満室になるほどの盛況ぶりなんだそうです。

また、この安岡氏は、『親子で楽しむ こども論語塾 』という本も執筆しているのですが、2008年に出版されたこの本が、翌年出版された続編と合わせると10万部も発行する大ヒットとなっているんだとか。

経営&マーケティング本質論-こども論語塾

ちなみに、このような児童書のジャンルの中で、これほどの部数が売れるのは結構珍しいことで、昨年12月には続編第3弾も出版するなど、かなりの人気を博しているのです。

安岡氏は、このこども論語塾や本の執筆を通して、論語を子どもたちに分かりやすく伝えているわけですが、論語というものは、その中のほんの一節は聞いたことがあるにしても、普通に生活していれば、一生触れることがない人がほとんどなのではないかと思います。

しかし、本来は学ぶべきことも実に多くて、知れば人生に多大なる影響を与えることもたくさんあります。

もちろん、ちょっと昔であれば、こうしたものを読まなくても、家にはおじいちゃん、おばあちゃんがいて、子どもや孫に、生き方というものをちゃんと代々教えてくれたことでしょう。

それが、今では世の中の核家族化が進み、こうした心の栄養を育む機会が、昔に比べると極端に減ってしまったのではないでしょうか。

こうした時代だからこそ、これまでないがしろにされがちだった“心”の部分の大切さが見直されているのかもしれませんし、大人の立場からしても、生きる上で大切な部分を、これからの時代に生きる子どもたちに教えてあげたいのではないかと思います。

そして、そういう場や題材を作ったのが、この安岡氏というわけです。

この論語に限ったことではありませんが、やはり、時代の流れとともに、本当に良いものであっても、それがだんだんと風化していってしまうという現象は、どんなものにも起こることだと思います。

日本の中で考えてみても、着物やお茶、伝統芸能など様々なものが、世代が若くなるに連れて、だんだんと頭の中から薄らぎつつありますよね。

しかし、良いものは実際に本当に良い(ことがほとんど)わけで、それを後世に伝えていくことはとても重要なことだと思います。

「じゃあ、そういう場や材料を提供してあげれば良いじゃん!」というのが、この安岡氏なわけで、私たちが氏から学ぶべきことなのではないでしょうか。

特に、着物などは、若い人も着てみたい、そして着物を販売している側も若い人にその良さを分かってほしいと、双方に思っていながらも、そういう場が無いがために、どんどん身近なものではなくなってしまっています。

せっかくの日本の伝統が、もったいないですよね。

もうこれからは、モノを“売る”というのはあくまで結果論であり、そんなことを目的にするよりも、価値や物語や環境を提供することが本当に重要になってくると思います。

モノは、それらを実現するための単なるツールであって、最早それを所有することに意味を見い出す時代ではないのです。

この論語にしても、このような形で小さいうちから触れたことは、その子どもたちが大人になっても、頭の片隅には必ず残っていますし、彼らが大人になれば、その子どもへと自然に受け継がれていくと思います。

それを、こうした場や材料を作れば、やりやすくなるわけですし、そういう環境を提供することで伝統を守るという企業には、すごく大きな価値があるのではないかと思います。

こうした伝統産業は、そのほとんどが縮小市場になってしまっています。

しかし、やり方はいくらでもありますから、この論語の事例を参考にしながら、大切な伝統を後世に伝えるために、ぜひ知恵を絞ってみてはいかがでしょうか。

そういう企業こそ、人々から愛され、必要とされる企業なんだと思います。





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