情報は活かしてナンボ!!『わけあり食材の宅配サービス』に見る時流に沿ったサービスとは??

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このところの不景気で、人々が激安のお店へとなだれ込む現象があらゆる業界で起きていますが、そんな中、その激安を大きな武器にして急成長している宅配サービスがあります。

そのサービスとは、トドクックが運営する「わけあり食材の宅配サービス」。

この「わけあり食材の宅配サービス」は、“生産者とつながろう”、“食べ物の無駄をなくそう”という考えのもと、重量不足で規格外となってしまった外食ステーキ店用のステーキ肉や、天候不良などで不揃いになってしまい出荷ができなくなった野菜、さらには、漁で獲れたもののサイズが小さいために捨てられてしまう魚など、市場には流通させられなくなってしまった食材を独自のルートで調達して宅配するというビジネスで、ちょうど1年前の2009年1月からサービスがスタートしました。

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すると、このご時世のおかげもあってか、「わけあり食材の宅配サービス」は、サービス開始後すぐにメディアに取り上げられたり、趣旨に賛同して利用する生産者や消費者が増えたりなど、この1年で人気の宅配サービスとして急成長を遂げてきたのです。

その結果、仕入れルートはどんどん増えて、サービス内容もどんどん充実。

正に、好循環のスパイラルに乗りつつあります。

そんな中、トドクックでは、このビジネスを消費者により利便性の高いものにするため、昨年9月からは「やりくりレシピ大作戦」というサービスも新たにスタートさせました。

この「やりくりレシピ大作戦」は、わけあり食材を使用した1食280円からの宅配サービスで、3日分の食材を1度に届けて、やりくりするための節約レシピもつけるというもので、1日500食の限定サービスになっています。

注文はWeb限定になっていますが、入会料・送料無料というサービスも追い風になり、1日500食はすっかり売り切れてしまうんだそうで、多くの企業がこの不況で苦しむ中で、トドクックは非常に好調な経営を行っているのです。

そんな好調なトドクックのビジネスなのですが、その中身をよ〜く観察すると、様々な時流にあったキーワードが見えてきます。

例えば、この不況下での“節約”、“新型インフルエンザ”の大流行であまり外出したくない中での宅配サービス、市場に流通させられない食材を調達するという“エコ”。

このように、昨今の時代を表すキーワードがちゃんと盛り込まれていますよね。

もちろん、こうしたキーワードは、日々報道もされますし、ほとんどの人がよく耳にするワードだと思います。

ただ、問題は、こうして皆が掴む情報を受け流すのか、しっかりと受け止めるのかという違いなんですね。

このキーワードに限らず、現在の情報化社会の中では、同じ日本人であれば、著名人も一般人も、都会も地方も、受け取る情報にそこまでの大きな開きは無いと思います。

しかし、その情報を上手く汲みとって、ビジネスに活かす人もいれば、ただ単に受け流す人もいるのが現実です。

それなら、せっかく情報が得やすい世の中になったわけですし、積極的に情報を掴んで取捨選択し、それをビジネスや個人のために活かした方が断然お得ですよね。

何せ、“ある程度”平等に与えられているものなわけですから。

特に経営者の方などは、こういうちょっとの差が成果としては大きな差になりますから、情報をキャッチする感度は常に磨いておくことを心掛けたいところですね。

とまあ、このトドクックは時代のビックキーワードを逃さず、全て網羅してサービスを展開したわけですが、この先を考えるのであれば、ただの仲介ビジネスで終わるのではなく、宅配した際に顧客と対話する中から、顧客の新たな価値を発見して次のビジネスにつなげたり、Webから顧客の声を吸い上げやすい仕組みを作るなど、顧客接点を大切にして、顧客の求める価値を追求し続ける姿勢が重要なポイントになってくると思います。

すなわち、顧客との関係性を通じた、企業と顧客双方の価値実現活動ですね。

そういう方向に進めば、他社はなかなか入ってこれませんし、今よりも時代に左右されない強固なビジネスが展開できるのではないかと思います。

そんな今後のトドクックの展開に注目しながら、私たちも、時流を活かすセンスや方法を学びたいところですね。

ビジネスをするには厳しい環境と言われる時代だからこそ、経営者の情報に対する姿勢が命運を分けますから、情報を掴んで、それを受け流さずに受け止めるということを、常に心掛けてみる必要がありそうですね。