『ケータイ国盗り合戦』に見る、他社を巻き込んで利益を拡大させる方法とは!?

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【人気ブログランキング参加中】

マーケティング・経営ブログ 第93位(11/25現在)

         

応援クリックよろしくお願い致します

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

今や私たちにとって、手放せないものとなった携帯電話。

端末に様々な機能が付加されたのはもちろん、最近はコンテンツやアプリケーションも豊富で、皆さんもそれぞれお好みの仕様で便利に携帯を使いこなしていることと思います。

そんな中、地図サービスで有名なマピオンが運営する携帯コンテンツ『ケータイ国盗り合戦』が、今年に入って急激に人気を集めているのをご存知でしたでしょうか。

マーケティングの品格-ケータイ国盗り合戦

このケータイ国盗り合戦は、携帯電話の位置情報サービスを使って楽しむゲームで、プレーヤーは「もののふ」からスタートして、全国600ものエリアを国盗りし、最終的には天下統一を目指すという内容になっています。

そして、このゲーム、国盗りの方法がなんともユニークで、国盗りをするには実際にそのエリアに足を運ばなければならないというルールになっているんだとか。

ネットとリアルの融合ということはこのブログでも再三取り上げていますが、ゲームとリアルが交錯していているところに、このゲームの面白さがあるのかもしれませんね。

ちなみに、このケータイ国盗り合戦は、若者や学生向けの携帯コンテンツが多い中で、ユーザーの70%が都心部のサラリーマンなんだそうで、きっと「出張や外出をした際に、ついでに国盗りをしてくる」というスタイルが、一部のサラリーマンの間では根付いているんでしょう(笑)。

そんなケータイ国盗り合戦は、今年に入り、大河ドラマ天地人」の人気も追い風になってか、大きくユーザー数を伸ばしています。

今年の6月から10月までは、この「天地人」関連でJR東日本JR東日本企画とコラボし、「天地人」をテーマにしたキャンペーンを開催したり、それ以外にも、クイズとともに寺社仏閣巡りを楽しむイベントや料理店の携帯電話端末と連動させたイベント、さらには、店舗限定のグッズを発売するなど、数々の仕掛けを行って、人気を高めてきているわけです。

やはり、今の時代はかなりの数の携帯コンテンツがありますから、その中で選ばれるためには、コンテンツの面白さだけではなく、それをマーケティング的な視点でどう広めていくかを考えていくかも非常に重要な問題だと思います。

この辺りは、携帯だから特別当てはまらないということはなくて、どの業界においても共通のことですよね。

そんな中、ケータイ国盗り合戦が仕掛けたマーケティングがどんなものだったのかというと、それは、ケータイ国盗り合戦を中心に、他業界を巻き込んで、様々な業界が潤う構造を作り上げた(目指している)ということが言えるのではないかと思います。

つまり、国盗りをするには、ユーザーが直接そのエリアに足を運ばなければなりませんから、その行くための手段であるJRを巻き込んだり、その当地の店舗を巻き込んだりしながら、利益の拡大の連鎖を作り出そうとしているわけです。

こうしたビジネスモデルで最も有名なのが、あの「劇団四季」です。

劇団四季は説明の必要がないほど、誰もが知る劇団ですが、劇団四季を中心として、宿泊プランやツアープランで旅行代理店と組み、近隣のホテルやレストランも食事プランを用意したり、さらには、グッズの製造会社とも組みますし、舞台で花を使うという場合には、花屋さんは毎日劇団四季に花を売ることができますよね。

このように劇団四季は、様々な業界を巻き込んで各社に利益を与えながら自らも拡大しているわけですが、こうしたビジネスモデルの強みは何なのかというと、劇団四季にかかわる様々な関連業者や企画業者の集客力とマーケティング戦略が1点に集中することによって、非常に大きな集客力をもたらしているということなんです。

そうですよね、その公演が上演されることで潤う業者が多いということは、その公演を皆が総出で応援しているということですからね。

ということで、規模は全然異なるにせよ、これと同じようなビジネスモデルをケータイ国盗り合戦は、作りつつあるということなわけです。

こうなると単なる携帯コンテンツとは思えなくなってしまいそうですが、携帯コンテンツのようなものでも、こうした何らかのマーケティング戦略やビジネスモデルを持たなければ、この成熟化の時代には勝つことは難しいということだと思います。

このケータイ国盗り合戦が、今後どのような展開をしていくのかにも注目しつつ、モノが良いだけでは売れない時代にどう生き抜くべきかを考えてみてはいかがでしょうか。

もちろん、そこで値下げに走ってはいけませんよ。

先日、政府からもデフレ宣言が出されましたが、安易に値下げに走るのは明らかに間違っています。

断言できます。

価格ではないところに、価値はあるわけですから、それを作り上げ、それを活かすことをぜひ考えてみてくださいね。





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

にほんブログ村ランキング参加中】 

経営ブログ 第169位(11/25現在)

広告・マーケティングブログ 第12位(11/25現在)

にほんブログ村 経営ブログへ      

応援クリックよろしくお願い致します

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇