『試食会.jp』に見る、ダウンタイムを利益に変える方法とは!?

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最近は、この不景気が影響してか、消費者は外食を控えて、内食がブームの時代とも言われています。

企業が必死に無駄を省いてコストを削減しようとしているのと一緒で、家計もなるべく節約ということなんだと思います。

そんな中、レストランで通常価格の5〜8割引の値段で食事ができるサービスが、今話題になっているのをご存知でしたでしょうか。

例えば、とあるフランス料理店の通常価格12,000円のコースが、6割引きの4,800円で食べられたり、伊勢えびの姿造りのコースが2,037円で食べられるなど、通常ではなかなか食べられないお料理が、格安で提供されているのです。

マーケティングの品格-試食会

こんなありがたいサービスを提供してくれているのは、株式会社リゾルブが運営するモバイルサイト『試食会.jp』。

この試食会.jpでは、現在、フランス料理やスペイン料理、インド料理などのレストラン数十店舗と契約し、試食会.jpの会員に格安で料理を提供するというサービスを行っています。

その利用方法も、まずは試食会.jpに無料で会員登録して、それから送られてくる、いつ、どのお店で、どんな料理をいくらで提供してくれるかという情報の中から、行ってみたいお店を選んで前日までに申し込みをするだけと手軽で簡単に済ませられるということもあり、昨年12月のサービス開始以来、3万人を超える会員を集めて、かなりの人気ぶりとなっているのです。

しかし、皆さんも気になるところかと思いますが、この試食会.jpと契約しているお店は、こんな破格値で料理を提供して、採算はとれているのでしょうか。

そのからくりを解くカギになるのは、レストランの営業時間と需要との関係です。

皆さんもご存知の通り、多くのレストランは、ランチタイムにお客さんがどっと入って、そして、ティータイムにお客さんがちょろちょろ入って、そして、夜のディナーの時間にまたどっとお客さんが入りますよね。

だいたいのお客さんの食事の時間帯は一緒ですから、当然、常に満席ということは、通常なかなか無いわけです。

そして、このレストランの営業時間帯の中でも、もっとも空席になりやすいと言われているのが、夕方5〜6時の時間帯。

つまり、ティータイムも終わり、ディナーにはまだ早いというのが、この時間帯になりますよね。

まあ、人々の食事のリズムからしてそれは仕方がないわけですが、レストラン側からすれば、こうして空席が出るということは、人件費や食材が無駄になるわけですから、その時間帯というのはロスでしかありません。

リゾルブの中島社長は、ここに目を付けたわけですね。

もともとこの中島社長は、イタリア料理店の経営者だったらしいのですが、それ以前には、アパレルや不動産業界で働いた経験もあり、“レストランの空席が、不動産の空室に見えてきた”のが、このサービスを思い立ったきっかけなんだとか。

何とも面白い視点ですよね。

そして、現在多くの飲食店が、稼ぎ時の時間帯にお客さんをさらに増やそうという販促に走る中で、それよりも売れない時間帯を少しでも伸ばす方がコスト的にも低く済むと考え、これを実際に中島社長が経営していたお店で実践したんだそうです。

その結果は、大成功。

空白の時間帯を埋めることに成功したのです。

そして、現在は試食会.jpのサービスを始め、その契約店舗には、赤字が出ない程度で通常の5〜8割引の価格に設定し、飲み物代で多少の利益を出してもらうことなどをアドバイスし、ある店では2ヶ月間で新規客427人、利益50万円という実績を上げるなど、契約店舗の信頼も数も上り調子になっているようです。

しかも、会員も3万人を超える規模ですから、試作品の試食で感想を集めたりなど、テストマーケティングとしても十分使えますよね。

そして、リゾルブでは、現在、都内が中心のこのサービスを、今後は全国にも広めていく予定なんだそうです。

こうして、空白の時間帯を上手く活用することに成功した試食会.jpですが、同様のことは、他の一般企業にも言えることだと思います。

すなわち、空いている時間帯や人員、モノなどをどう活用するかということですね。

特に、現在はこの不況により企業は人・モノ・金のコスト削減に必死になっていますから、当然、それらの余剰分が出てきます。

それをそのまま放置しておけばコストにしかなりませんが、この試食会.jpのように活用すれば、利益も生まれてくるわけです。

この試食会.jpの発想を参考にしながら、皆さんも自社への応用を考えてみてはいかがでしょうか。

リゾルブの中島社長が不動産の空室から試食会.jpを発想したように、皆さんも試食会.jpから新たなビジネスの種を生み出せるかもしれませんよ。





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