ラーメン缶に続く大ヒット!?出店依頼の絶えないカバンの自動販売機とは??

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今や全国に500万台以上、年間7兆円程もの売り上げを誇る自動販売機。

皆さんの中にも、飲み物やタバコなど買う際に、自動販売機を利用するという方はとても多いのではないかと思います。

そんな自動販売機も、近年ではおでん缶ラーメン缶など、いろいろなものが秋葉原を中心に増えてきましたよね。

そんな中、またちょっと変わった自動販売機が最近急激に人気を集めてきているのです。

その自動販売機とは、何と『カバンの自動販売機』。

マーケティングの品格-カバンの自動販売機

こちらは、兵庫県豊岡市の公園などに設置されているものなのですが、カバンの自動販売機なんて、ほとんどの方は聞いたことがありませんよね。

この豊岡市は、実はカバンの日本一の生産地で、同市内で「カバンストリート」を名乗る宵田商店街が、豊岡カバンのPRを目的として発案したものなんだそうですが、なかなかおもしろいアイディアですよね。

何でも、このカバンの自動販売機は、同商店街振興組合の副理事長である吉井大貴氏が、「秋葉原におでん缶があるということを聞いて、それなら、そのカバン版があっても良いじゃないか」と思ったのがきっかけなんだそうですが、こういうエピソードを聞くと、世の中の情報に常にアンテナを立てて、自分のところにも取り入れることの重要性を改めて感じますよね。

しかも、このカバンの自動販売機を作る時にも、自動販売機を特注すると経費がかさむため、通常の缶ジュース用の自動販売機を利用し、カバンを350ml缶型のボトルに収めて販売するようにしたところ、この形が逆にウケて、たちまち話題になったというんですから、そのセンスと運はなかなかのものだなと思います。

そんなカバンの自動販売機なんですが、ここ最近更なる広がりをみせています。

その第一段とも言えるのが、豊岡市のJR豊岡駅構内へのカバンの自動販売機の設置です。

こちらは、今年の2月20日から6月30日までの期間限定で設置されたのですが、観光客の多い駅構内への設置ということで、従来設置されていた自動販売機の倍以上となる、月間200個以上もの販売実績を叩き出し、かなりの反響があったようです。

やはり、駅となると、お土産として買っていく人も多いわけですが、お土産として買っても350mlのジュース缶と同じ大きさですから、持ち運びもすごく楽で良いですよね。

その一方で、このカバンをコレクション目的で4〜5個をまとめ買いする人も多いそうで、商店街としても、想定を上回る売れ行きだったのではないかと思います。

そして、その話題は全国各地へと広がり、最近ではいろいろなデパートなどからカバンの自動販売機の“出店”依頼が舞い込んでいるというのです。

その依頼に応える形で実現したのが、玉川高島屋S・Cへの出店。

こちらも6月の期間限定で設置されましたが、やはり物珍しさから足を止めるお客さんが多く、百貨店においても、その人気は変わることがなかったようです。

こうして今や注目を集める存在になったカバンの自動販売機ですが、やはり、このように同じ商品でも見せ方を変えると、消費者への受け取られ方が全く変わってくることがよく分かりますよね。

すなわち、それがマーケティングなのですが、今回の豊岡カバンでいえば、カバンを店頭ではなく自動販売機に、しかも、ジュース缶と同じサイズで販売するという方法をとったことで、話題が話題を呼び、一躍知名度も人気も上がったのではないかと思います。

おそらく、正直言ってほとんどの方は、豊岡がカバンの生産日本一だとは知らなかったはずです。

もちろん、私も全く知りませんでした。

しかし、このカバンの自動販売機の話題によって、生産日本一という事実を知ったわけです。

ですから、やはり通常のカバン店のように、商店街のお店への来店を待っていては、販売や認知にも限界があるものでも、こうして商品の見せ方を変えて自ら外に出ていくと、その知名度や人気(今回で言うところのカバンの自動販売機)も高まりますし、それにより、結果として商店街への来店も増える可能性が大きく高まるという好循環をもたらしてくれるんですね。

こうした見せ方を変える、販売スタイルを変える、もっと大きく言えば、マーケティング戦略を考えるということは、他のどの業種・業界でもできることであり、考えなくてはならないことだと思います。

とはいってもそんなの思い付かないという方が多いかもしれませんが、このカバン缶が秋葉原のおでん缶にヒントを得たように、常日頃から、世の中の様々な情報にアンテナを張り、その得た情報を自社にうまく応用できないかを考える“癖”をつけることが重要なのではないかと思います。

そうやって世の中の事例を見ながら、自分の頭の中に様々なビジネスモデルやマーケティング手法をストックしていって、何かの時にそれを真似したり、組み合わせたりして、自社のビジネスに取り込んでいくということですね。

こういう癖をつけると、世の中の見方も変わりますし、そのビジネスやマーケティングの行く末も見えてくるのではないかと思います。

そして、そこにこのカバンをジュース缶サイズに収納するというようなセンスも加えられれば最高ですね。

今日は多くの方がお盆休み中かと思います。

普段、仕事で疲れた脳みそを休めて、頭を柔らかくして、ぜひ、お盆休み明けから、柔軟に発想できる体制へと頭をリフレッシュする期間にしてみてはいかがでしょうか。

それでは、良いお盆休みをお過ごしください。





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