世界の亀山に学ぶ、製造拠点のブランディングがもたらすものとは!?

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さて、前回、前々回と顧客戦略に関するお話をしてきましたが、ご覧になっていただけましたか?

まだという方は、ぜひご覧になってみてください!

『顧客ケア』〜全企業必見!!これからの時代を勝ち抜くために必須の経営戦略に迫る!!〜

http://ameblo.jp/marketing-no-hinkaku/entry-10200273183.html

IBM会長が語る、次世代経営の勝者とは!?

http://ameblo.jp/marketing-no-hinkaku/entry-10211122963.html

記事の文章も、あえていつもとは違う語り口で書きましたが、いかがでしたでしょうか?

小難しい話だなぁと思われた方も多いかもしれませんが、今後必ず必要になる考え方です。

ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。

さて、今回は前々回話が大きくそれて置き去りになっていた、製造業のブランディング の話をしたいと思います。

製造業のブランディングといっても、今日お話するのは製造拠点をブランド化するという話です。

昨今、様々な都合で製造拠点の国内回帰の動きが広がってきましたが、そんな中で、この製造拠点のブランディングに関心が高まっているのをご存知でしたでしょうか。

以前は、製造拠点はもくもくとモノを作っていれば良かったわけですが、最近はそうでもなくなってきているわけです。

その最も有名なのが、皆さんもよくご存知のシャープ亀山工場

シャープでは亀山工場で製造したテレビを「世界の亀山モデル」と名づけ、ブランド価値をみるみる高めていきました。

マーケティングの品格-世界の亀山

「世界の亀山」と書かれているのを見ると、何かカッコイイですし、「世界の」というぐらいですから、さぞかし品質も良いすごいテレビなんだろうと思ってしまいますよね。

こうして、「世界の亀山」をうたったシャープのアクオス は爆発的に売れたわけですが、この亀山工場のブランド戦略を追随するように、製造拠点のブランド化が広まっていったのです。

例えば、同じ家電メーカーの三菱電機 では、京都製作所で製造する大型テレビやブルーレイ・ディスクレコーダーに、「京都FULL HD 1080」等と書かれたラベルを使い始めました。

もちろん、「世界の亀山」に比べればまだまだ知名度は低いわけですが、それでも「京都」という世界的に有名な地名を上手く利用して、ブランド化しようとしています。

一方、ピアノ業界最大手のヤマハ では、ピアノの製造拠点を2010年に掛川工場 に集約し、「掛川は最高の技術を使い、企画から製造まで行うマザー工場である」ということを国内外に大々的にアピールすることを目論んでいるようです。

そして、もう1つ紹介するのがデサント の高級ダウンジャケット。

このデサントでは、高級ダウンジャケットを岩手県奥州市の水沢工場で製造し、そのダウンのタグの部分には、「水沢DOWN」という冠を付けたんだそうです。

そして、通常数千円の商品も珍しくないダウンジャケットの中、この水沢ダウンは何と68,250円もの価格で販売されているんだとか。

しかしながら、その品質はもちろんピカイチ。

というのも、もともとこの水沢工場は、消防服や騎手用のベストなど、難易度の高いウエアの製造や小ロット受注品を手掛ける工場で、技術力の高さには定評があったんだそうです。

しかし、その高い技術力をなかなか外に表現できないのが悩みの種でした。

そんな最中に考え出されたのが、水沢ダウン。

会社が高い技術力をアピールすべく、このような形で上手くアピールしたことによって、製造現場の士気高揚にもつながっているわけです。

さて、ここまで製造拠点をブランド化しているいくつかの例を見てきましたが、この製造拠点をブランディングすることの狙いは、ブランド価値を高めるためだけではないんですね。

そうです。

そこで働く社員のプライドやモチベーションを大きく高めることにつながるわけです。

だって、考えてみてください。

自分の作った製品が、「世界の亀山モデル」として世界中に広まっている。

これって、すごくないですか?

働いている人としては、これ以上に嬉しいことはありませんよね。

やはり、そのブランドを背負っている以上、働いている人は自分の仕事にプライドと責任を持ち、モチベーションを高く保って働くはずです。

そして、こうして志気高く従業員が働けば働くほど、結果としてそのブランド価値も高まっていくのではないかと思います。

世間では、減産やら派遣切りやら、製造業において明るい話題は少ないですが、やはり経営者の考え方1つだと思います。

会社の未来のために、この不況下の今どういう策を取れるのか。

人を切るのも製造停止するのも、そんなのは誰でも思いつく簡単なことです。

しかし、そんな決断は、誰も幸せにはしないでしょう。

社員も顧客も共に歓ぶ経営のために何をすれば良いのか、経営者はますます知恵を絞ることが重要な時代と言えますね。

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