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経済危機も何のその!!純米酒ファンドに見る、消費者の動向とは!?

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昨今の経済危機により、金融機関とともに、多くの投資ファンド も打撃を受けました。



その打撃も相当なものだったのか、最近は「ファンド」という言葉さえ、新聞でもめったに見かけなくなったような気がしますよね。



こうした配当金だけを目当てにした一般的な投資ファンドは厳しい状況に追い込まれている昨今ですが、そんな中、ファンが出資し、自分の好きなものを応援するという一風変わったファンドが、今人気を集めているのです。



その1つが、日本酒好きな人の間で話題の、「純米酒」を広めることを目的にした投資ファンド。



この純米酒ファンド とは、一体どのようなものなのでしょうか。



そもそも、この純米酒というのは、原材料が米と米麹のみを使って造るお酒で、全国に流通している日本酒の2割にも満たない量しか作られていません。



ですから、日本酒の中でも美味しくて貴重な部類に入るわけですが、美味しいが故に、通常の日本酒に比べて原価が高く、製造元にとっても負担が大きいため、最近はこの純米酒を造る蔵がどんどん減っているんです。

マーケティングの品格-酒蔵

そうした厳しい現状を食い止めるべく、全国22の蔵が集まり、純米酒を広める目的で、「全量純米蔵を目指す会 」を立ち上げたらしいのですが、この「全量純米蔵を目指す会」の活動を支えているのが、純米酒ファンが出資する「全量純米蔵ファンド」なのです。



この「全量純米蔵ファンド」は、銘柄別に1口5万円からで、運用期間は3〜5年と、ファンドによって異なる仕組みになっており、数年間の熟成期間後に、売れれば配当金が貰え、その他に特典もあるんだとか。



例えば、出資者には対象となる純米酒や酒粕が毎年送られてきたり、蔵の見学をさせてもらえるといった特典があるそうで、「金銭目的だけでなく、美味い酒との新しい出会いや体験が得られる」と、出資者にはとても好評を得ているようです。



これまで純米酒の製造は、原価が高い上に熟成期間も長く、しかも在庫を抱えることが多いため、小さな蔵の場合は、金融機関の融資を受けられないということも少なくなかったようです。



しかし、こうして好きな人が好きなだけ出資して、そして、好きなものが元気になる純米酒ファンド。



このファンドの登場によって、蔵元もファンも、大好きな純米酒を造り、そして飲んで楽しむことができるようになるわけですから、双方にとってとても良いことですよね。



一方、この純米酒ファンドと同じように人気を集めているのが、「アーティストファンド 」。



こちらも理屈は純米酒ファンドと一緒で、CDの制作や販売に必要な費用や、宣伝費用などを、1口1万円の少額単位で募り、出資者には、売り上げに応じて得られる分配金のほか、オリジナルDVDのプレゼントやライブへの招待、CDジャケットのクレジット に自分の名前が記載されるなどの特典があるんだそうです。



こちらは、30〜40代の音楽ファンが主な投資家となっていて、現在48本のファンドが進行中ということで、この手の投資ファンドの人気は、止まるところを知らないという状況になっているわけです。



この他にも、本を対象としたブックファンド などもあり、あの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか 』の著者の山田真哉 氏が、同書で有名になる前に出版した『女子大生会計士の事件簿 』は、山田氏が個人の持ち込みでブックファンドを利用して出版したんだそうです。



そして、発売された2002年12月に、アマゾン で和書ランキング総合3位、「ブックファースト 」渋谷店でビジネス書3位という素晴らしい記録を打ち立て、一躍有名になったわけです。



このブックファンドは、企業やNPO法人 から企画が持ち込まれる場合が多いそうですが、その狙いとするところは、おそらくブランディング です。



すなわち、本を出版して書店に一定期間置いてもらえることを考えれば、新聞等のメディアに高いコストを払うより、たとえ元本割れしたとしても、金銭面以上の効果はあると見込んでいるわけですね。



さて、こうしてファンが好きなものに投資し、好きなものを応援するという取り組みをいくつか紹介して参りましたが、やはり注目すべきことは、“人々は、好きなものにはお金も時間も惜しまない”ということです。



昨今の経済危機により、消費の低迷が叫ばれていますが、消費者が全くモノを買わなくなるというようなことはありません。



こういう時こそ、どうしたらお客さんに喜んで買っていただけるのかを、企業の都合ではなく、顧客基点で考えることが重要なのではないかと思います。



何せ、“企業に売上や利益をもたらしてくれる唯一の存在は顧客”であり、企業を支えてくれるのも顧客ですからね。

最近、世界中の大企業の経営者が「Back to Basic」と仰っていますが、本当の「Basic」は、人・モノ・金の削減ではなく、『全体顧客戦略の構築』であると思います。

“企業に売上や利益をもたらしてくれる唯一の存在は顧客”であるにもかかわらず、顧客戦略を構築し、顧客のケアをしている企業が何と少ないことでしょう。

いや、少ないどころか、現実問題、日本にはほとんど無いのです。

つまり、日本のほとんどの企業は、以前、経営の三要素と言われた「人・モノ・金」しか、経営のテンプレートを持っていないわけです。

そして、「人・モノ・金」は全てコストですから、経営状況が厳しくなってきた時には、その人・モノ・金のどれかに手をつけ、削減せざるを得ない。

それが、今、日本の多くの企業が陥っている状況なのです。

この「人・モノ・金」経営の末路が、今巷に溢れる、派遣契約途中に解雇され、この寒空の中ホームレスにならざるを得ない人たちの姿なのではないでしょうか。

人・モノ・金の削減は、所詮、目先の手当に過ぎません。

人・モノ・金のテンプレートしか持たない日本的経営は、今、正に脱却の時を迎えていると思います。

そして、これから覇権を握るのは、間違いなく、全体顧客戦略を持ち、顧客を慮る、顧客ケアカンパニーなのです。

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