女性専用ネットカフェに見る、奥行きの深いビジネスモデル!!

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今やそこに暮らす人がいるほど当たり前になってきたインターネットカフェ。

ネットカフェ難民は社会的な問題でもありますが、それを除けば、飲み物や食べ物を食べながら、好きな本を読んだり、インターネットをしたりできるネットカフェは、とても魅力的な空間ですよね。

私も最近は行ってないですが、学生の頃はちょくちょく利用したのを思い出します。

そんなネットカフェですが、最近、業界の中でも少し注目を集めているネットカフェがあります。

それは、今年9月27日に大阪の西心斎橋にオープンした、“完全女性専用”の24時間営業コミック＆ネットカフェ『relaxation cafe Sweet』。

女性専用ネットカフェって「何で今まで無かったんだろう？」と思ってしまうほど、ありそうで無かったサービスですが、この『relaxation cafe Sweet』が提供しているサービスは、若い女性を虜にしてしまうような、実に素晴らしいものになっています。

というのも、この『relaxation cafe Sweet』、基本料金を払えば、インターネットやコミック等の書籍類が利用できるのはもちろん、パウダースペースや骨盤矯正マシン、美容機器など、女性に嬉しい数多くの設備が無料で使えるというのです。

一方、店内の内装も女性専用ということで清潔感があり、カフェスペースや仮眠がとれるフラット席、また、ゆったりとしたリクライニング席など、様々なタイプの座席が用意されていて、とてもリラックスできる空間が広がっているんだとか。

しかも料金も安くて、最初の30分は280円で、以後延長10分ごとに80円が追加されるだけになっていますし、21時からのナイトパックでも1,500円〜2,500円という安心価格なっており、仕事帰りやデート前のメイク直し、あるいは終電を乗り過ごしてしまった時などでも、女性1人で気軽に立ち寄りやすい場所になっているわけですね。

今年の3月、渋谷に女性用のパウダールーム『COS-Pa（コスパ）』ができたことが話題になりましたが、この『relaxation cafe Sweet』は、『COS-Pa』のサービスよりも、さらにもう一歩奥行きを深めたものと言えそうですね。

この『relaxation cafe Sweet』にしても、『COS-Pa』にしてもそうなんですが、実は、こうした空間というのは、場所さえあればどんどんサービスを付け加えていくことができますから、たとえ基本料金を安くしても、客単価を結果的に高めるというようなこともできるわけです。

どういうことかというと、例えば、この『relaxation cafe Sweet』でも、ネイルアートのサービスを付加したり、まつげのエクステのサービスを付加したりと、いくらでも付加できるサービスが思い浮かびますよね。

そして、女性のニーズを満たすような空間になれば、当然、ターゲットとする女性たちが集まりますから、女性向け商品を扱う企業をスポンサーに付けたり、何かのイベントを企画したりと、経営の幅もどんどん広げていけるわけです。

また、こうしたネットカフェは、主要な駅ごとにあっても良いわけですから、今は心斎橋だけですが、大阪の他のターミナル駅や、東京などその他の都市にも支店を拡大していくこともできますよね。

このようにありそうで無かった女性専用ネットカフェですが、こうしてターゲットを女性に絞ってはいるものの、実はサービスの幅をどんどん広げていくことができるため、経営的に見たマーケットは逆に広がっていくという面白い現象が起こるわけです。

これが経営のパラドックスであり、経営の面白いところでもあるわけですが、この『relaxation cafe Sweet』のように、サービスが広がる余地を持つ場を作るということは、ビジネスモデルを構築する際に、とても参考になる考え方ですよね。

ターゲットを狭めると、マーケットも狭めると思われがちですが、中にはこうした事例もありますので、この『relaxation cafe Sweet』の事例を参考に、サービスの広がりを意識したビジネスを考えてみると面白いかもしれません。

それにしても、この若い女性にとってとても魅力的な『relaxation cafe Sweet』ですが、これ以上ネットカフェ難民や家出少女が増えないことを切に願いたいですね・・・。

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