質を下げずに敷居を下げる!イータリーが日本に本場イタリアを持ち込んだ!?

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【人気ブログランキング参加中】

マーケティング・経営ブログ 第66位(9/28現在)

         

応援クリックよろしくお願い致します

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

日本人はイタリア料理が好きな人が本当に多く、そのため、日本にはイタリア料理屋さんの数もかなり多いわけですが、そんな中、昨日9月27日、代官山にイタリア村とも言える『イータリー代官山』がオープンしたのをご存知でしたでしょうか。

このイータリーは、イタリアの家電量販店チェーン運営で活躍した実業家オスカー・ファリネッティ氏が、2007年にイタリアのトリノで創業したスーパーなのですが、その後にオープンしたミラノ店と合わせた同年度の売上高は、3,200万ユーロ、日本円で約51億円というのですから、できて間も無いにもかかわらずかなりの規模ですよね。

そんなイータリーが日本にやってきて、この度代官山に店舗を作ったわけですが、その店舗は、約1,500平方メートルの敷地に、1階はスーパーとそのスーパーと共通の食材を使ったメニューが食べられるレストラン、2階には食関連のカルチャースクールなどを盛り込んだ設備を建設するなど、本場イタリアをそのまま日本に持ち込んだような作りになっています。

しかも、商品もイタリアからの直送ということですから、正に“本物”が味わえるといったところでしょうか。

イタリア料理

一方、カルチャースクールでは、ワインの作り方や栽培地、伝統など、ワインの知識を深めていただく講座や料理教室が用意されているほか、イベントとして、有名シェフを招いての料理教室やイタリア料理の世界で有名なシェフを囲んだ晩餐会、さらには、ワインの生産者を招いてのワインの試飲などもあり、かなりの本格志向になっています。

これまでは、これだけ質の高いモノを求めるとなると、現地に行かなければ難しかったわけですが、このイータリーによって、本場イタリア気分が十分日本でも味わえるようになりますよね。

つまり、イータリーが、イタリアの食文化を“セット”で日本に持ち込んだことで、日本人が日本に居ながらにして、本場のイタリアを味わえるようになったというわけです。

今まで一般のお客さんには眼中に無かったものが、いきなり目の前に現われたという感じでしょうか。

それによって、これまでは、直接イタリアに行くような、いわばプロフェッショナルにしか味わうことができなかった体験が、一般の人にもできるようになるわけですから、おそらく、このイータリーにも、女性を中心にかなりのお客さんが詰め掛けるのではないかと思います。

このように、これまで一部の人にしか味わうことができなかったようなものでも、敷居を下げると、かなり多くの人に間口を広げることができるものです。

そういう意味で、このイータリーは、イタリアの食文化をそっくりそのまま日本に持ち込んだことで、日本の一般の人々に、大きな間口を広げたと言えますよね。

ただ、ここで注意すべきポイントが1つあります。

それは、敷居を下げるからといって、質を下げてはいけないということです。

現代は、人々にモノが溢れたことにより、様々な商品やサービスにおいて本物志向が進んでいるため、もう子供騙しは通用しなくなってきています。

そして、本物には自然と人が集まるようになってきているのです。

特に、流行に敏感な20代〜30代の女性の間では、その傾向が高くなってきているのではないでしょうか。

そういう意味でも、この層がメインターゲットとなるであろうこのイータリーが、どれだけの人気を集めるかは注目して見ていきたいところですよね。

このように質を下げずに敷居を下げるということは、一見相反するようなことなので、敬遠されがちというか、あまり考える企業が少ないのが現状かと思います。

しかし、このイータリーの事例を見ても分かるように、これが成功すれば、その先に大きなマーケットが待っていることは間違いありません。

ですから、皆さんもこのイータリーの事例を参考にして、自社のビジネスの間口を広げることができないか考えてみると良いかもしれません。

ターゲットを絞る余り、大きなマーケットを逃しているなんていうことも、無きにしも非ずなのではないかと思います。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

にほんブログ村ランキング参加中】 

経営ブログ 第84位(9/28現在)

広告・マーケティングブログ 第4位(9/28現在)

にほんブログ村 経営ブログへ      

応援クリックよろしくお願い致します

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇