『のりまきまっきー』に見る、時代が求める新型おもちゃ
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少子化が叫ばれて久しい今日この頃。
世の中では、以前より、この少子化に伴うマーケット の変化や縮小が懸念されていましたよね。
そんな中、正に子供を相手にするマーケットである玩具市場では、世間の心配をよそに、まずまず好調な業績を上げているのです。
その原動力となっているものって何だと思いますか?
実は、『調理玩具』なんですね。
今年の6月に日本玩具協会 がまとめた「2007年度玩具市場規模調査」によれば、2007年は調理玩具の売上増が効いて、女児向け玩具全体の売上が443億円を超え、前年比113%もの伸びになったんだそうです。
しかも、その勢いは今年に入っても衰えるどころか、ますます強まっているというのですからすごいですよね。
さて、それではこの調理玩具にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず初めにご紹介するのが、2007年7月に発売された調理玩具ブームの先駆けともいえる『のりまきまっきー 』。
この商品は、バンダイ が女児をターゲットに発売した商品で、のり巻きを簡単に作れるということが売りの商品なのですが、発売から1年で何と15万個も売り上げる大ヒットになったんだとか。
そして、その勢いをそのままにして、今年8月には、直径1cmの極細巻きから直径5cmの太巻きまで3種類ののり巻きを作ることができる『ふとまきまっきー 』を発売し、更なる攻勢をかけようとしているのです。
他の玩具メーカーも負けていません。
2007年秋から『ハッピーキッチン』シリーズという調理玩具を発売しているメガハウス も、2008年8月までに、第3弾商品までのシリーズ累計で、18万個もの販売を達成しています。
そしてメガハウスでは、9月1日に第4弾商品となるプチケーキ作成玩具、『プチケーキビュッフェ 』を発売、さらに9月下旬にはホイップクリームを作ることができる、『ふんわりホイップクリーマー 』の発売も予定しているなど、その勢いは止まることを知らないというような状態になっているわけです。。
それでは、この調理玩具はなぜこんなにも人気を集めているのでしょうか。
その理由として考えられるのは、子供が自分で作る面白さやそれを食べる喜びを味わえるということ、また、家族も一緒になってそれを楽しむことができるということが、一番の理由として挙げられるのではないかと思います。
やはり、子供たちからすれば、自分で何かしたものを、家族をはじめとした他の人に試してもらえる、生まれて初めての機会になるのではないかと思います。
そこで、子供たちは自分でしたことが他人に評価される喜びを初めて知るのかもしれませんよね。
子供たちの間で大人気のキッザニア が、働いて社会に貢献することを学ぶものだとしたら、こうした調理玩具は、キッザニアの前段階と言えるかもしれませんね。
それに加えて、最近は食に対する関心が高まっていますから、お母さんたちの“自分で作った安全なものを食べたい”という食の安全に対する高い意識も、このヒットの一因と言えるのではないかと思います。
このように、おもちゃも“ただ単に遊ぶ”というものから、何かを育んだり、家族のコミュニケーションツールとなったりと、価値を生み出すものへとシフトしてきていることが分かりますよね。
少子化といわれる時代だからこそ、玩具メーカーとしては、こうした変革を求められたわけですし、調理玩具のように、そこに上手く適応した商品は、結果としてしっかりと売れるわけです。
人間も企業も、知恵を振り絞れば名案が浮かぶ能力を備えていると思います。
ですから、ピンチになってから知恵を絞るのではなく、普段から、先々を見据えて知恵を振り絞っておきたいところですよね。
それにしても、『ふとまきまっきー』は、節分の恵方巻き にもってこいですね〜(笑)
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