住商に見る、一度で二度美味しい映画館での採用活動
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この景気の中、業績好調な総合商社。
それゆえ、新卒採用の積極度も非常に高いわけですが、その総合商社の1つである住友商事では、今年ちょっと変わった採用活動にチャレンジするようです。
その採用活動とは、何と映画館で会社説明会を開くというもの。
これは、住友商事の子会社が運営する映画館で、大学生向けに行うらしいのですが、会社全体や各事業部門の紹介映像を、あの巨大なスクリーンと、迫力ある音響設備でやってしまおうというのですからすごいですよね。
この説明会は、映画館『ユナイテッド・シネマ豊洲』で、今月9月25日、1回2時間で3回のみ行い、約750人の学生を集めるということですが、一体どれぐらいの応募が集まるんでしょうかね。
応募期限の9月15日までには、おそらくかなりの数の学生が集まるのではないかと思います。
採用活動も、売り手市場の中では、ここまで力を入れなければならないものになったんだなと、ちょっと驚かされますよね。
そんなこの住友商事の試みなのですが、実は、住友商事にはもう1つ、採用活動とは別の目的があるようです。
それは何かというと、映画館の稼働率を向上させるということです。
皆さんも経験があるかとは思いますが、平日昼間の映画館って良いですよね。
なぜって、平日昼間の映画館で結構ガラガラじゃありませんか?
これって、観る側からすれば、“映画館を貸切”のような感じで、ゆったりと観ることができますから、願ったり叶ったりなわけですが、運営会社の立場からすれば、悲惨な状況ですよね。
そのため、住友商事では、この平日昼間の映画館を映画ではなく、別のイベントで使うことで、映画館の稼働率をアップさせ、経営効率を高めようという狙いがあるわけです。
住友商事では、今後、この映画館での採用活動を、自社だけでなく他社にも利用してもらうように働きかけていくということですから、これは単なる自社の採用活動の一環という枠を超えて、しっかりとしたビジネスに育てていくという決意の表れであると言えるのではないかと思います。
このように、売り手市場の中でどう採用活動を行うのか、既存のリソースの稼働率をどう高めれば良いのか、多くの企業が抱えるこうした経営課題に対する答えが、この住友商事の映画館で採用活動という試みに見え隠れしますよね。
特に、リソースを持っていて、それを使いきれていない企業って、かなり多い気がします。
以前このブログでも紹介したように、時間貸駐車場を試供品サンプリングの場にしたり、セコムの警備員の待機所で簡易郵便局の事業を行うなど、既存のリソースの別の使い道を考えたり、そのリソースを別なビジネスに生かすといった試みは、多くの企業で考えなければならないことであると思います。
そういう意味でも、この住友商事のビジネスモデルは、1つのお手本として非常に参考になりますから、この事例を参考にして、皆さんも自社のビジネスへの応用を考えてみると良いかもしれませんね。
それにしても、映画館での会社説明会、1度は参加してみたいですね。
あと5歳若かったらなぁ・・・(笑)
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