既存のリソースで新規ビジネスを!
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路上駐車が厳しくなったことで活況に湧いたのも束の間、ガソリン価格高騰のあおりを受けて現在は苦戦を強いられている駐車場運営会社。
そんな外部環境に左右されながらも、駐車場を新たなビジネスの場にしようとしている企業があります。
その企業とは、時間貸駐車場『タイムズ』を運営するパーク24。
では、何を始めたのかというと、パーク24は駐車場利用者を対象に、ドライバーと関連性の深いメーカーの試供品をサンプリングするという試みを始めたのです。
その第1弾キャンペーンが、3月1日から3月31日までの1ヶ月間、東京都と神奈川県のビジネスマンが多く利用する10か所の『タイムズ』で実施されました。
このキャンペーンでは、ビジネスマンということで、30代男性をメインターゲットとして、「DODA」や「SOYJOY」、「クロレッツハイパー」に「パナソニックポータブルナビのパンフレット」の計4点のサンプル商品を1つの袋に入れ、それをパーク24のスタッフが直接手渡しで配布したんだそうです。
1ヶ月間で5万袋を配布したこのキャンペーンは、駐車場でサンプリングするという珍しさもウケて、興味を持って好意的に受け取る人が多かったんだとか。
そんな盛況で終わったこの第1弾キャンペーンなのですが、そもそもパーク24はこのビジネスをどのようにして発想したのでしょうか。
パーク24事業開発部の小林直樹氏が仰るには、パーク24にはもともと約7,600ヶ所の駐車場と、200万人が所属する「タイムズクラブ」という会員組織があり、このリソースを元に何か新しい試みができないかということを考えたらしいんですね。
そんな中で聞こえてきたのが、新商品を販促したいという、いくつかの企業からの声。
そこで、パーク24はドライバーという明確な利用者像を強みに、駐車場と会員組織を活かして様々な企業の販促・広告のニーズに応えるという、この新規ビジネスの立ち上げに踏み切ったわけです。
う〜ん、実に良いビジネスモデルですよね。
それでは、この事例からどのようなことが分かるでしょうか。
それは、このパーク24のように、会員等で顧客を大勢抱えている企業や拠点を全国各地に整備しているような企業は、そこを拠点にして、新たなビジネスを展開していける可能性があるということなんですね。
少し前に、警備会社のセコムが、全国2,200ヶ所ある警備員などの待機拠点を活用して、過疎地の郵便物引き受けや貯金取り次ぎなどの業務を郵便局会社から受託するなんてニュースがありましたが、この例などは正にこれに当たりますよね。
これによって、郵便局会社は過疎地の簡易郵便局を維持することができますし、セコムとしては、郵便局会社からの受託料収入が見込めるうえ、地域との密着度が高まり、本業の警備業務の新規獲得にもつながるというメリットがあるわけです。
このように、既存のリソースを新たなビジネスに活かすということは、いろいろな業界で考えられるはずです。
皆様のビジネスにおいても、パーク24やセコムのように、“既存のリソース+新規ビジネス”という強いビジネスモデルを目指してみてはいかがでしょうか。
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