他業界からマーケティング戦略を学ぶ

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昨年パシフィックリーグマーケティング という共同出資会社を設立し、改革に取り組んでいるパリーグ ですが、西武ライオンズ では、今季から新たな手法でチケットを販売し、成果を上げています。

西武ライオンズの今シーズンは、戦績も素晴らしいものがありますが、それだけでは無かったんです。

西武ドーム

では、どういうチケット販売をしているのかというと、「オリジナルチケットパック 」という3試合分のチケットをセットにした商品を販売しているんですね。



この「オリジナルチケットパック」は、開幕戦を含む4月上旬までの3試合の他、3〜5月のそれぞれ後半の週末で交流戦を含む3試合を対象に、計4種類のセット企画を用意したものなんですが、何と、驚くことに、これらの3試合のチケットを個別に購入するより、半額以下という格安で販売しているんです。



さすがにこれだけ安ければ、ファンの人たちも反応するもので、発売直後から1000枚ずつを完売する売れ行きだったんだとか。



こんなに安く売って採算は取れるのかと思ってしまいますが、西武ドーム は、札幌ドーム東京ドーム とは異なり、親会社の西武鉄道 が所有するため、入場者が落とす飲食関連の売上が全額懐に入り、利益は十分出るらしいんですね。



さて、この「オリジナルチケットパック」ですが、そもそもこれが企画されたきっかけは何だと思いますか?



それは、以前、同じ西武鉄道グループの軽井沢プリンスホテルに勤務していた荒原さんという、現在の西武ライオンズの事業部長の方のあるアイディアだったんです。



どういうことかというと、野球の試合のチケットというのは、時期によって料金が異なるホテルとは異なり、シーズンを通じて価格が決まっていますよね。



それを、荒原部長は閑散期のホテルに連泊すると、1泊当たりの宿泊費を安くするというパッケージ販売を参考にして、発案したわけです。



こうした野球の観戦などの場合は、球場に来てくれれば、飲食はほぼ必ずしますし、リピートもしてくれる率が高いと思います。



ですから、飲食販売など、チケット販売以外の部分で利益を見込めるのであれば、この西武ライオンズのようにチケット料金を安くしてでも、とにかく球場に足を運んでもらえることを考えるのは賢明な判断と言えますよね。



似たような方法としては、先日このブログで紹介したディズニーランド が目論んでいるように、西武グループのホテルを利用して、滞在型にするというのも有りですよね。



西武ライオンズでは、今後も曜日や対戦相手の組合せ等による売れ行きの違いを分析しながら、同様の商品を販売していくそうですが、チームの戦績同様に、観客動員も調子が上がっていくことを期待したいですね。



さて、この「オリジナルチケットパック」は、他業界の経営やマーケティング 戦略を自社に取り入れるという点で非常に良い例だと思います。



今回の場合は、事業部長がホテル業界に精通していたということもありますが、私たちも普段から業界の外に目を向けて、ヒントを掴み取る姿勢が大切ですね。



この事例を参考にして、皆さんも世の中を見る感覚をさらに鍛えてみてはいかがでしょうか。

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