我慢させずに欲を満たさせる商品作り

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さて、今日5月9日は何の日なのか、皆さんご存知でしょうか？

実は、今日は「アイスクリームの日」なんだそうです。

明治2年の5月9日に、横浜で日本で初めてアイスクリームが発売されたことにちなんで、今日が「アスクリームの日」になったらしいのですが、今日のこの日に合わせて、ハーゲンダッツジャパンでは“ヘブンリースプーン ”という1個1000円ぐらいの超高級アイスクリームをインターネット限定で発売したりもしているんだそうです。

私も先ほど、そのサイトを覗いてみようとしたんですが、アクセスがかなり集中していて、結局見ることができないほどでした。

そんな中、今日私が紹介するのはハーゲンダッツではなく、『真夜中の贅沢』というアイスクリーム。

女性の方なら、もしかしたら食べたことがあるかもしれませんね。

というのも、このアイスクリームは、完全に女性をターゲットにしたアイスクリームなのです。

これを開発したのは森永乳業なんですが、森永乳業がこのアイスのターゲットとしたのは、“風呂上がりにアイスを食べたくても、美容や健康のために我慢をする女性”なのです。

そうしたターゲット設定のもと出来上がった商品は、糖質の一部を食物繊維に変えたり、乳脂肪分を競合品の半分以下の3%に押さえるなどの工夫を凝らし、結果的に140キロカロリーと、ハーゲンダッツの半分程度しかない程にまで、カロリーを抑えることに成功したわけです。

そして、昨年9月の発売以来、順調な滑り出しで、2009年の3月期には5億円の販売目標を十分達成できる勢いなんだそうです。

やはり、女性に限らずですが、この「本当は食べたいけど・・・」とか、「本当はやりたいんだけど・・・」というように、私達には、日常生活の中で我慢していることって、少なからずありますよね。

でも、これをよく考えてみると、「本当は食べたいけど・・・」ということは、本来そこにニーズはもともとあるわけで、それを人間が固い意志によって我慢しているだけなわけです。

まあ普通に考えれば、“食べたいと痩せたい”など、相反することをしようとすれば、どちらかを諦めるしかありません。

しかし、この『真夜中の贅沢』のように、この相反するものを両立できる商品なりサービスを開発できれば、人間の我慢によって押さえられていたマーケットが一気に開かれるようになるわけですね。

健康、美容、ダイエット、メタボ対策、勉強等、人間の欲と意志との関わりの深いマーケットでは、おそらく、この風呂上がりのアイスクリーム市場と同じような状況があることでしょう。

この『真夜中の贅沢』の販売戦略を参考にしながら、その閉ざされたマーケットを開放することができないか考えてみてはいかがでしょうか？

それを解放できれば、飽和していたと思われていたマーケットのボリュームも拡大していくかもしれませんよ。

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