聴診器ブック
今、面白いものが、書店で売られているんですね!
何かと思えば、それは『聴診器』。
日本実業出版社発行のガイドブック付き聴診器『聴診器ブック』が、3月15日の発売以来、1カ月あまりで2万部を売り切る盛況ぶりなんですって。
この聴診器ブックは一般の方向けで、北里大学の相澤好治医学部長が監修し、使い方を絵や文章で分かりやすく説明するガイドまで付いています。
そしてその中身も、体から発する音の聞き分け方や、内臓のメカニズムについて学びつつ、自分の体調を把握できるという、かなり本格的なもののようです。
もちろん、性能面でも聴診器メーカー最大手のケンツメディコが製造を担当しており、看護師が業務用で使うものと同等の性能なんですって。
最近にわかに騒がれているメタボリックシンドロームに象徴されるように、近年は人々の健康志向が非常に高まっています。
そんな時代背景も、こうした聴診器ブックのヒットに、一役買っているのかもしれませんね。
それにしても、これまで医師や看護師に限定され専門と思われていたマーケットにも、その専門エリア外に、ニーズがあったということは、考えさせられるなと思います。
この聴診器の場合、消費者がなぜ買うかといえば、自分で医師のように専門的な診断をするためではなく、自分や子供、そしてペットなどの鼓動を聞いてみたいという、“興味”が一番の理由だと思います。
私も子供のころ、おもちゃの聴診器で自分の心音を聞いたときには、ちょっと感動しましたもんね!
人々の消費行動は、『AIDMA』から『AISAS』に移り変わっても、“AI”の部分は変わっていません。
ですから、人々が抱く、注意や興味、関心を拾い上げて、そこにいかに情報を与えてあげられるかが、非常に大切になってくるわけです。
マーケットや商品、サービスに対して抱いてる固定概念を外して、人々が“AI”を抱くものが何なのかを考え、それに対して情報を蓄積させてあげることがとても重要ですね。
今回は、「聴診器」=「医療業界だけ」という枠を外して、消費者の本当の“AI”を考えた相澤好治医学部長から、マーケティングにおいて、非常に重要なことを気づかされました。
私たちも頭を柔らかくして、消費者の目線に立って、ビジネスをしていきましょうね!
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